「あたりまえ」を疑ってみませんか?

看護基礎教育では、看護の対象である人間を精神的・身体的・社会的、そしてスピリチュアル的な存在だと捉えて観察し、その人が持つ問題を多角的に判断してニーズを見つけ、看護を創造するプロセスを学びます。しかし現場に入って医療法に規定された仕事を続けるうちに、いつしか対象者のニーズを捉える視野が狭くなっていくのではないでしょうか。

従来、国民の保安は警察庁、すなわち国家に任されていました。民間の警備会社が世の中に出始めたころ「わざわざお金を出して警備をしてもらう人がどこにいる?」というのが多くの国民の声でした。しかしいつしか人の認識は変化し、警備にお金を払うことがあたりまえの時代になったのです。そして現在では、行政と民間が役割を分担して国民の生活の安心を護っています。

現在は、国民の心身の健康に対する安心を護るのは国家の役割かもしれません。しかし医療制度に従った医療や看護サービスの隙間に、健康に対する国民のニーズは山のようにあるはずです。そんな顧客を創造し、新たな価値を社会に生み出す力を持っているのは看護師のみなさんだと思います。
医療界の「あたりまえ」を疑ってみることから始めてみてはいかがでしょうか?

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