看護師の中途採用とナラティブの活用

テキックス株式会社が運営するななーる訪問看護ステーションでは、4月オープンに向けて、2月中旬から3月下旬までの期間に計5回の研修が実施されました。研修のレジュメを受け取って驚いたのは、看護技術のスキルチェックや訪問看護に関する一般的な内容の説明が一切書かれていなかったこと。これまで中途採用で再就職した場合、研修といえば技術面の習熟度を確認することに重点を置かれていたため、「これまでどんな職場で働いてきて、そこで何を感じていたのか?」「今後どんな看護をやっていきたいか?」「その動機は?」を発表しながらクレドを導き出すという作業がとても新鮮でした。

中途採用で再就職した場合、即戦力として期待されプレッシャーを感じると同時に、もともとその職場で働いているスタッフ(特に卒後年数が同じくらい)との関係性で悩んだり、看護技術は習熟していても、その職場独自の動き方に馴染めず、思うように力が発揮できないというジレンマに陥る場合が多いと思います。実際に私もそういう道を辿って来ましたが、石田社長と勝眞所長が主催の研修を受けていくうちに、自然とこれまでの経験が整理され、今後挑戦したいことが見えはじめました。

今振り返ってみると、創業メンバーが集まってお互いのナラティブを共有することに時間を費やしていたからこそ、お互いの性格や得意分野・苦手分野がしっかりわかった上で仕事の話に入って行けるようになったと、心から思います。みんなが顔を合わせる貴重な時間を使って、理論や技術面の確認をするだけだったら、ななーる創業スタッフが持つ強いチームの力は作れなかったはずです。(オープンからわずか2ヶ月で、とてもユニークなチームが出来ました!)それぞれが持つ個性や能力を、恥ずかしがらず、出し惜しみせずに発揮できるようにするためには、ナラティブを活用してみんなの心を温めておくことが何よりも大切です。

病院でも、新しいスタッフを迎えたタイミングを活かして、スタッフみんなでナラティブを語り合える環境があれば、団結力を高めることができるかもしれません。

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