「”ウリ”が職員にも浸透してきました」磐田市立病院(静岡県)

地域と連携して市民の健康を守る様々な取り組みに挑む 磐田市立病院

22磐田市立病院は地域の中核病院として地域と連携しながら、救急医療・急性期医療を中心に担っておられます。病院をあげて、安全で働きやすい職場環境づくりに取り組む“5S活動”は、国内はもちろん、海外からも視察に訪れるほどだとか。

看護部では、やりがいを感じる職場をつくるために、師長全員が京セラのアメーバ―経営理論を勉強して、それぞれの部署が自律して成果が出せるマネジメントを目指しておられます。

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「チャレンジ」という言葉を聴くことが多くなりました

石田)平野部長さんは、常に新しいことに目を向けられていますが、当社にお声掛けいただいたのは、どのようなことがきっかけだったのでしょうか。

23野)看護部長に就任した時に考えたのは、市立病院の旧体制に安住していてはこれからの時代に生き残れないということでした。変革には痛みを伴うので大きな不安を抱えながらも、多様な働き方の導入やマネジメントの学習をはじめ、様々なことに取り組んできました。3年が過ぎたころ、このように変革に挑んでいるけれど、果たして当看護部の“ウリ”は何なのだろう?と思うようになり、それを明確にしたいと考えました。

石田)突き進んでばかりではなく、ステップごとに、頑張ったことで得られた価値を実感したり、考え方を共有したりして、誇りを醸成しながら更なるステップに挑まなければ、疲弊してしまいますからね。

平野)中にいては組織の良さが見えにくいので、第3者の視点を含めて、これまでやってきたことを整理し、当看護部のウリを明確にして職員全員に伝わる仕掛けをつくりたいと考えました。そして、テキックスに連絡したのです。

石田)はじめはコンセプトメイクをお手伝いさせていただきましたが、現場の反応はいかがだったでしょうか?

平野)私たち看護組織のキーワードは「チャレンジ」だと。そして「“やるぞ!”となれば団結して協力できるのが当院のいいところ」という言葉を拾っていただきましたが、それに対して現場の看護師も共感しているという声を聴きました。そして、あちこちで「チャレンジ」という言葉を聴くことが多くなり、実際にチャレンジする者も多くなったような気がします。

石田)言葉の力って偉大ですよね。言葉になって耳にするほどに、そのことが強化されていくものですが、部長さんたちがチャレンジを企て、それを実行してきたメンバーたちも、振り返れば自らがチャレンジしてきたことの成果を実感し、自信が生まれたのではないでしょうか。

平野)団結力がある組織だということを私自身も再確認できて、抱えていた不安も少し和らぎ、嬉しくなりました。

看護師さんらの固定観念を変えていくことが必要

石田)貴院24で師長・副師長研修をさせて頂きますと、皆さんが伸び伸びとして、とても熱心だと感じますが、マネージャーの皆さんに対して部長が望むのはどのようなことだと伝えておられますか?

平野)常に、部署ごとに独立した意識で組織経営をしてほしいと伝えています。看護部の方針に添って、自らが管理する組織に対しては、変化を恐れず新たなことへの取り組みをし続けてほしいですね。

石田)そんな取り組みの中から、最近の変化をひとつ教えていただけますか?

平野)退院支援・入院支援や地域医療連携に対しては、看護師と多職種の連携が重要なのですが、4月からそれに関わる多職種を組織化し、新たに地域連携担当の看護師長を配置しました。
師長はリーダーシップを発揮して様々な発案を行っていますが、最近は病-病・看-看連携を強化して地域住民の健康を守るという新たな取り組みを始めようとしています。

石田)看護師さんの視野は院外に広がってきましたね。

平野)当院の認定看護師と地域の訪問看護師さんとの同行訪問も始めたのですが、その依頼件数がずいぶん増えてきています。国の施策にも合致するところですが、在宅での専門的な看護に対するニーズが広がっていると実感します。

石田)最近は病院もマーケティングの強化が求められていますが、まずは看護師さんらの固定観念を変えていくことが必要ですね。

平野)そうですね。今は病院で患者さまを待っている時代ではありませんので、地域と連携して患者さまのご自宅に出向いて看護を提供したり、教育機関と連携して、地域の子どもたちへの貢献を通して保護者の方々に病院を知っていただいたりする活動もできたらいいなと思います。これからは、今以上に病院を離れて看護師が活動する場を広げていこうと考えています。

石田)平野部長さんとお話ししていると、新しいアイデアが生まれてきそうでワクワクします。毎月意見を交換しながら、貴院の”チャレンジ“をサポートさせていただきますので、これからもよろしくお願いします。

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