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「"ウリ"が職員にも浸透してきました」
磐田市立病院(静岡県)


副院長兼看護部長 平野一美さん

磐田市立病院は地域の中核病院として地域と連携しながら、救急医療・急性期医療を中心に担っておられます。
病院をあげて、安全で働きやすい職場環境づくりに取り組む“5S活動”は、国内はもちろん、海外からも視察に訪れるほどだとか。

看護部では、やりがいを感じる職場をつくるために、師長全員が京セラのアメーバ―経営理論を勉強して、
それぞれの部署が自律して成果が出せるマネジメントを目指しておられます。 磐田市立病院 看護部案内はこちら

「チャレンジ」という言葉を聴くことが多くなりました

石田)平野部長さんは、常に新しいことに目を向けられていますが、当社にお声掛けいただいたのは、どのようなことがきっかけだったのでしょうか。

平野)看護部長に就任した時に考えたのは、市立病院の旧体制に安住していてはこれからの時代に生き残れないということでした。変革には痛みを伴うので大きな不安を抱えながらも、多様な働き方の導入やマネジメントの学習をはじめ、様々なことに取り組んできました。3年が過ぎたころ、このように変革に挑んでいるけれど、果たして当看護部の“ウリ”は何なのだろう?と思うようになり、それを明確にしたいと考えました。

石田)突き進んでばかりではなく、ステップごとに、頑張ったことで得られた価値を実感したり、考え方を共有したりして、誇りを醸成しながら更なるステップに挑まなければ、疲弊してしまいますからね。

平野)中にいては組織の良さが見えにくいので、第3者の視点を含めて、これまでやってきたことを整理し、当看護部のウリを明確にして職員全員に伝わる仕掛けをつくりたいと考えました。そして、テキックスに連絡したのです。

石田)はじめはコンセプトメイクをお手伝いさせていただきましたが、現場の反応はいかがだったでしょうか?

平野)私たち看護組織のキーワードは「チャレンジ」だと。そして「“やるぞ!”となれば団結して協力できるのが当院のいいところ」という言葉を拾っていただきましたが、それに対して現場の看護師も共感しているという声を聴きました。そして、あちこちで「チャレンジ」という言葉を聴くことが多くなり、実際にチャレンジする者も多くなったような気がします。

石田)言葉の力って偉大ですよね。言葉になって耳にするほどに、そのことが強化されていくものですが、部長さんたちがチャレンジを企て、それを実行してきたメンバーたちも、振り返れば自らがチャレンジしてきたことの成果を実感し、自信が生まれたのではないでしょうか。

平野)団結力がある組織だということを私自身も再確認できて、抱えていた不安も少し和らぎ、嬉しくなりました。

看護師さんらの固定観念を変えていくことが必要

石田)貴院で師長・副師長研修をさせて頂きますと、皆さんが伸び伸びとして、とても熱心だと感じますが、マネージャーの皆さんに対して部長が望むのはどのようなことだと伝えておられますか?

平野)常に、部署ごとに独立した意識で組織経営をしてほしいと伝えています。看護部の方針に添って、自らが管理する組織に対しては、変化を恐れず新たなことへの取り組みをし続けてほしいですね。

石田)そんな取り組みの中から、最近の変化をひとつ教えていただけますか?

平野)退院支援・入院支援や地域医療連携に対しては、看護師と多職種の連携が重要なのですが、4月からそれに関わる多職種を組織化し、新たに地域連携担当の看護師長を配置しました。
師長はリーダーシップを発揮して様々な発案を行っていますが、最近は病-病・看-看連携を強化して地域住民の健康を守るという新たな取り組みを始めようとしています。

石田)看護師さんの視野は院外に広がってきましたね。

平野)当院の認定看護師と地域の訪問看護師さんとの同行訪問も始めたのですが、その依頼件数がずいぶん増えてきています。国の施策にも合致するところですが、在宅での専門的な看護に対するニーズが広がっていると実感します。

石田)最近は病院もマーケティングの強化が求められていますが、まずは看護師さんらの固定観念を変えていくことが必要ですね。

平野)そうですね。今は病院で患者さまを待っている時代ではありませんので、地域と連携して患者さまのご自宅に出向いて看護を提供したり、教育機関と連携して、地域の子どもたちへの貢献を通して保護者の方々に病院を知っていただいたりする活動もできたらいいなと思います。これからは、今以上に病院を離れて看護師が活動する場を広げていこうと考えています。

石田)平野部長さんとお話ししていると、新しいアイデアが生まれてきそうでワクワクします。毎月意見を交換しながら、貴院の”チャレンジ“をサポートさせていただきますので、これからもよろしくお願いします。

「集まる病院づくりの重要性を実感しました」
三豊総合病院(香川県)


副院長兼看護部長 森安浩子さん

三豊総合病院は、香川県の観音寺市・三豊市の自治体病院として、また国民健康保険診療施設として、保健・医療・福祉の包括医療・ケアシステムの展開と推進を基本理念とされています。

看護部が目指すのは、継続看護を確立させて、地域と連携しながら「その人らしく生きる」ということを支える看護。目指す看護を明確にし、そのため必要な人材を採用する力の強化を視野に入れながら、現職看護師の人材開発とマネジメント力強化に取り組んでおられます。 三豊総合病院護部ホームページ

集まる病院づくりをしなければ人は集まらないと実感

石田)部長とは長いお付き合いですが、弊社にお声がけ頂いた動機はどんなことだったのでしょう?

森安)看護部長に就任して1年目、新人の採用人数がぐっと落ち込んだのです。7対1の影響で全国的に看護師不足が問題となった時期で、「このままだと大変なことになる」と大きな不安に苛まれました。そんなとき、東京で開催される看護師採用のセミナーのお知らせが届いたので参加し、石田さんの講演を聴きました。

石田)印象はいかがでしたか?

森安)話は面白く興味をもちました。ただ、これは都会の話で、うちのような田舎ではこんなこと出来ないだろうという気持ちでした。どうせ無理だろうと半分は思いながら、当院の危機的な状況を救うためには何かしなければいけないと思い、テキックスにメールをしたんです。

石田)はじめに伺った時は「ウリは何もない」「現場を見せるのは恥ずかしい」というようなネガティブな発言が多かったのを今も覚えています。でもお話の中か ら森安部長の問題意識と熱意が伝わってきたので、「ここなら成功する」という確信をもち「全国から看護学生が集まる病院を創りましょう」とお話しましたね・・・。

森安)そうでしたっけ?(笑)。当時もみんなで一生懸命頑張っていたのですが、なかなか成果が積み上がらなくて、自信を失ってい たのかもしれません。でも「これも出来ている」「ここは他院に負けていない」といわれるうちに元気が出て「そうよ、こんなこともやってきた」「こんなこと もやっているよね・・・」とポジティブになっていったような気がします。そして、私自身が冷静に行動を意味づけられるようになり、ホームページから看護部 門の動きを発信することで職員全体のモチベーションが上がっていくのを肌で感じるようになりました。はじめは「とにかく人を集めなきゃ」と必死でしたが、「集まる病院づくりをしなければ人は集まらない」という気持ちに切り替えることの大切さを、今は実感しています。

目指す看護の実現に向けた取り組みこそが採用活動

石田)高校生や看護学生に看護を伝える活動をする「看護を伝える会」というプロジェクトを創りましたが、この活動は森安部長の目から見てどうですか?

森安)「看護を伝える会」は、提案をいただいて開始しましたが、実は、当初はピンときていませんでした。でも年を追うごとにメンバーたちが「看護を学生に伝 えることで自らの看護を振り返る機会になった」とか「当院の良さに気づくことができて嬉しい」とか、良い感想を述べてくれるんです。この活動は採用に役立 つだけではなく、看護観や帰属意識の醸成に大きく役立つと理解できるようになりました。

石田)伝える会は熟成してきましたね。また師長さんらも変わってきたように思いますがいかがですか?

森安)最初は何から何まで私と副看護部長だけで抱えてしまい、採用活動にしても師長に詳しく伝えていませんでした。今思えば、師長にとって採用活動は他人事 だったんですね。師長に採用活動の役割を委譲するようにしたことで採用活動をみんなで考えるようになり、そうすれば自然に「実習生を採用に繋げるには?」 と考えるようになり、結果的に職場風土や自分たちの看護を振り返るようになって、質の向上に目が向くようになりました。

石田)看護部門が目指すことも明確になってきたようですね。

森安)当院は、生命の誕生から終末期まで、また救急医療から在宅医療や緩和ケアと、多様な医療・看護を担っています。だから何がウリかを明確にするのが困難 だと思っていたのですが、今は、全て揃っているというのがウリだと思えるようになりました。それぞれの部署が自部署ならではの看護を明確にし、患者さんの 段階に応じて役割を引き継ぎながら「その人らしく生きる」ことを多様な看護師の手で支えられるのが当院の強みです。「看護を繋ぐ」ということテーマに、地 域住民を支えられる看護師を育てる教育と、組織力の強化をしていくことが今後の課題だと考えています。

石田)地域住民を支えるために大切なのはどんなことでしょうか?

森安)当院には緩和ケア病棟もありますが、高齢社会が進む社会の中では、緩和ケアでなくても最期の時をどのように迎えるかを一緒に考え、ケアすることが大切 だと思います。「死に方」とは「生き方」の選択であり、最後までその人らしく生きることを支えられたら、看護師もやりがいにつながっていきます。最近注目 されている“エンド・オブ・ライフケア”という考え方を看護師に浸透させることが、看護を繋いで地域に貢献するうえで大切だと思います。

石田)このようなお考えや取り組みを、看護部ホームページなどを使って発信していくことが、求める人材を惹きつける採用活動の大きな力になることでしょう。今後が楽しみですね。今回はお話いただき、ありがとうございました。

「合同就職説明会が楽になりました」
北里研究所病院(東京都)


副院長兼看護部長 朝穂美記子さん

北里研究所病院の起源は、明治26年に設立された土筆ヶ岡(つくしがおか)養生園。これは、ペスト菌を発見した北里柴三郎博士が福澤諭吉氏の協力を得て創設した日本初の結核専門病院です。
土筆ヶ岡養生園が誕生したことで、結核で苦しむ多くの人たちの命が救われ、もっと多くの人を救うための研究拠点として大正時代に北里研究所が設立されたそうです。その後北里研究所付属病院が創設され、戦災で焼け落ちたものの復興に挑み、昭和29年北里研究所付属病院は再建されました。
このように長い歴史を刻んできた同院は、穏やかな人間関係があるというというのが特徴のひとつ。その風土を活かして、看護師の個性を潰さないよう心掛けながら、その人に応じたチャレンジを支援して看護部門の組織づくりに挑まれています。 看護部紹介パンフレット

合同説明会では興味だけ持ってもらえばいいのだと気が付きました

石田)東京にはたくさんの会社があるにもかかわらず、大阪にある当社にお声掛けいただけたことには、とてもうれしく思っています。本日は、私どもがお役に立てたのはどのようなことかを教えていただければと思います。

朝穂)石田さんから採用活動のお話をうかがい「合同就職説明会で長く学生を引き留めてはいけない」といわれた時はハッとしました。これまでは看護師募集のパンフレットがあるにもかかわらず、それとは別に看護部を説明する資料も準備して必死で説明して、学生を長い時間拘束していたのです。これじゃ説明する側も大変だし、学生も負担だろうと思いました。

石田)合同説明会ではダラダラ説明するのではなく、ポイントを絞って病院を紹介して「他とは違う」という印象を与えること。そして学生を心配している姿勢を示しましょうとお伝えした件ですね。

朝穂)合同説明会では興味だけ持ってもらえばいいのだと気が付きました。興味を持ったら見学に来てもらい、そこで詳しく説明すればいいと思い、そのように気持ちを切り替えようと考えました。そして感じたのは、興味を持ってもらうことに、看護部のパンフレットが活かされていないということでした。
従来看護部パンフレットは複数の業者さんから提案をいただき、師長たちと話し合って決めていました。でも振り返れば、デザインがかわいいとか、ファイルが付いていてお得だとか、そんなことで比較していたと思いました。そうではなく、当院の看護部の特徴をコンパクトに網羅できているかを見なければいけなかったんですね。

石田)今年は当社がお手つだいをさせていただきましたが、興味を持ってもらえるような説明に活かせていますでしょうか?

朝穂)8ページのパンフレットを作っていただきましたが、制作段階ではスタッフに「当院のいいところ」のアンケートを取って“ウリ”をアセスメントするとともに、私たちの話をじっくり聴いてくださったので、私たちが伝えたかったことが凝縮されたものになっています。だから説明会はこれだけを使って簡単に説明できるようになりました。

石田)若い看護師さんも説明会に行かれているんですよね?

朝穂)毎回、若い看護師も一緒に行き、病院の説明は私たちが行い、その後はバトンタッチして日常看護の話をしてもらっています。
「良いこと言おうとしなくていいので、いつも通りの話をしてね」とだけ伝えていますが、学生とうまく会話をして見学につなげてくれるんです。何を話しているか聞き耳を立てていたら自然に話せないと思い、私は席を離れて聞かないようにしているので何を話しているのかはわからないですけど(笑)

石田)頼もしい限りですね!部長のその姿勢から、メンバーを信頼されている様子が伝わるのも大きいのではないでしょうか。

朝穂)だって信頼していますから・・・(笑)

看護師さんのナラティブは、その病院の独自性を伝える武器

石田)私どもは、看護師さんのナラティブこそが、その病院の独自性を伝えるものだと考えています。その病院で繰り広げられる看護師さんの日常を求職者は選ぶのですから。
だから説明会でも素の姿を伝えることが大切ですね。

朝穂)もうひとつ、看護の日にちなんで、各部署が看護の魅力を伝える手つくりポスターを作ったんです。内容は「やっぱり看護が好き」と思える一言コメントを綴ったり、「こんな患者さまの一言で救われる」と思うコメントを綴ったり、各部署がテーマを持って作ったポスターなのですが、スタッフの笑顔あふれる写真も載せられていて、「これも説明会で活用しよう」と思って使っています。

石田)それはいいですね。看護師さんの看護への思いで惹きつける効果も期待できそうですね!そんな工夫は功をなしておられますか?

朝穂)おかげさまで、今年は、例年に比べて採用の出だしが好調なんです。この調子で頑張って、求める人材の採用へとつなげていきたいと思っています。

石田)看護部は病院の一大勢力であり、看護師さんの採用活動は病院づくりにとって重要な役割を担っています。そんな重要な活動をこれからもお手伝いできたらうれしく思います。どうぞよろしくお願いします。

「アドバイスで混乱した頭が整理できます」
岡村一心堂病院(岡山県)


看護部長 松島眞己さん

社会医療法人 岡村一心堂病院は「よりよい医療を地域の人々に」という理念を掲げ、安心して命を預けられる病院をめざして1988年5月に設立されました。
「思いやりの看護」「高度医療の追求」「チーム医療」の3つを行動目標にして、救急医療・がん診療と緩和ケア・健診と3つの柱で医療を提供。“一心堂”という名のとおり、職員が心を一つにしてよりよい医療に挑んでおられます。 岡村一心堂病院 看護部ナラティブサイト

看護部長としてジレンマを感じる日々でした

石田:松島部長さんが弊社にお声掛けいただいた経緯はどのようなものだったのでしょうか?

松島:私は看護部長になって10年以上過ぎるのですが、ここ数年、自分自身がマンネリ化してきているような不安がありました。部長になったばかりの頃は、あれもしよう、これもしようと意気込んで、パワーもあったのですが、経験を積むうちに「これをしても無駄じゃないか」と後ろ向きなことを考えることも多くなり、これではいけないと思っていました。

石田:最初は勢いがあるけれど、頭を打ったりしながら、そのうち落ち着いてくるのは常ですね。どんどん惰性になる人もいますが、松島部長は流されずに自分を奮い立たようと行動されたのですね。

松島:当院の周りの病院がどんどん新しいことを始めて、看護部門も活性化しているような印象を受けるようになりました。うちも何かしなければと思いながらも、気が焦るばかりで行動が伴いませんでした。そこで、井の中の蛙になっているのではないかと考え、とにかく外を知るため時間があればさまざまな研修会に参加することにしました。

石田:どのような研修に行かれたのでしょう?

松島:手当たり次第、とにかく行けるものは行こうと・・・(笑)。管理に直接関係がないものでも、何か一つヒントを持って帰ろうという気持ちで外部研修に参加しました。
そんなことをしている中で、当院の課題は、看護師は頑張っているのに外の人にそれが伝わっていない。私の役割は、外部にもっと当院の看護部をアピールすることだと思ったのです。そして、テキックスのナラティブサイトにたどり着きました。

まずは現状の強みを明確にすることが大切

石田:組織を活性化させようとするとき、何か新しいことをしなければいけないと考えてみんな負担になるのです。弊社は活性化策をご提案する時は、まずは自分たちの足元にある「いいところ」に気づき、それをメンバーが自分たちの強みだと認識するところから始めています。そして強みを強化して、組織が活性化し始めてから、独自性を創るべく新たなチャレンジをするというステップを大切にしています。

松島:そうですよね・・・。当院の看護師も本当に頑張っているんですよ。だから今の看護師たちの頑張りを認める意味で、外の人にもっと知らせたいと考えました。でも私自身、ひとりで悶々と考えてもいい方向に向かわないと思ったので、テキックスの力を借りたいと理事長にお願いをしたのです。

石田:それはありがとうございます。私どもは、松島部長にどのような価値をご提供できているでしょうか?

松島:研修に行ったりして情報を得ても、次はその情報を現場にどのように使えばいいのかが難しいのです。また、いろんな課題が押し寄せて、頭が混乱することもあります。そんなときに、客観的なアドバイスをいただくことで「あっそうしたらいいんだ」と閃いたり、スーッと頭の中が整理出来たりするのでスッキリします。

看護師採用に効果が出始めています

石田:松島部長はいつも前向きで積極的だなぁと思います。だから色々なことに手を付けてパニックになりがちではないですか?だから、私はいつも「何が最優先なのか?」を考え、一番パワーを注ぐべきところをアドバイスするようにしています。

松島:テキックスにお世話になり、現場の人ではない、第三者の意見というのは貴重だと思いました。また契約をお願いしたのは私だから、一緒に頑張らないといけないというプレッシャーが、仕事へのモチベーションにもつながっているような気がします。
採用関連では、尋ねてくれる人が増えました。どこで当院を知ったんだろう?と思って聞くと、フェイスブックを見たとか。合同就職説明会や看護学生の病院見学会に来てくれる看護学生も増えました。

石田:それは嬉しいことです。学校と連携する手段なんかも、これからから提案していきますね。

松島:それと、私自身が元気になったかもしれません(笑)。新たなことにチャレンジする力が蓄えられて来たような気がします。今年度は思い切った人事異動を決行しました。大きな不安はありましたが、師長にも私の意志を伝えて協力体制を整え、勇気を持って実行しました。

石田:院内に協力体制が整ってきたようですね。もっと松島部長に元気になっていただき、活性化に向けてご支援できるよう私どもも頑張ります。これからもよろしくお願いします。

「質を目指せるようになりました」
亀山市立医療センター(三重県)


看護部長 前川弘美さん

亀山市立医療センターは、2次未満の救急対応や人工透析を中心に、回復期~療養期の医療を担い、地域医療の中核としての役割を果たしています。

看護部門は老年看護の能力向上に力を注ぎ、地域との連携を強化して住民が人生のラストステージを豊かに暮らせる街づくりへの貢献をめざしておられます。 亀山市立医療センター看護部ホームページ

やっと質の向上がめざせるようになりました。

石田)看護師確保はずいぶん落ち着いてこられましたが、今回はここに至る経緯を伺いたいと思います。

前川)以前は看護師たちに不満の渦が巻き起こり、看護師がどんどん辞めていき、何とかしなければと必死に対策を考えていました。外部力も活用しようというこ とで、複数の業者から提案をいただきましたが「問題点を分析して明確にする」という提案に対しては「問題は充分わかっている、これ以上何を分析しようとい うの・・・」という気持ちが前に出ました。そんな中でテキックスの提案だけは「いいところを明確化してその強化に取り組もう」というものであり、それを聴いて気持ちがスーと楽になり「お願いしてみたい」と思いました。
おかげさまで今は看護師が充足し、人数集めに翻弄されず質の向上をめざせるようになりました。

石田)採用もずいぶん楽になったようですね。

前川)応募の連絡は、ほとんどがホームページを見て当院で働きたいと思ったという人です。今は空きがないので、応募の連絡をいただいてもお断りするような状況ですが「空きが出るまで待っているので連絡がほしい」と言ってくださることもあり、以前の苦労がウソのようです。

石田)その人たちはどこに惹かれて応募してくれるのでしょう?

前川)看護部のホームページから、温かい看護をしていることが伝わるという声が多いです。たくさんの看護師を紹介している中から温かい看護をしている様子が 伝わってきて、私も嬉しく思います。ただ、「温かさ」を、「ここは楽そうだ」と捉えられては困ります。決して楽な病院ではありませんが、看護師たちは必死に患者さんに寄り添える努力をしながら日々頑張ってくれているのですから。

貴院の看護の姿勢を表して求める人材の採用につなげる

石田)看護師さんのナラティブが有効に機能しているようですね。 ※亀山市立医療センター:ナラティブサイト>>
仕事の姿勢はなかなか伝わるものではありませんが、当社はナラティブを使ってそれを可視化することで、この病院のスタンダードな看護の姿勢を明確にし、求める人材の採用につなげたいと考えています。

前川)看護師のインタビューページは「あぁこんな風に考えているんだ」と思うと、なんだかその看護師を身近に感じるようになりますね。このページを病棟間で共有できるように仕向けていくことがこれからの課題だと考えています。

石田)ところで、職員の「温かさ」を保つために取り組まれていることはありますか?

前川)取り組みというほどではありませんが、夜勤免除や特別休暇などに対して、制度面の規定を拡大解釈して、できる限り看護師の要望を聴き入れられるよう努 めることで心の安定を図ろうと考えています。またそれを受ける人は「権利だから」という意識ではなく、周りの理解があって実現しているのだと感謝できる気 持ちを育みたいと考え、そのために、まずは私自身が職員に対して感謝の気持ちを伝えるように心がけています。

石田)情意面を育むことが温かい看護につながるというわけですね。

前川)私は緻密な計算は苦手なので・・・(笑)。事あるごとに私自身の気持ちを伝えて職員との絆を強化し、職員同士も絆を強め、気持ちをひとつにして、温かい心で患者さんに向き合っていけるような組織づくりをしたいと考えています。

在宅療養者も看られる看護師を育てるのが当院の課題

石田)前川部長さんにとって、これまで私どもの存在がお役にたてているのはどんなところでしょうか?

前川)部長経験が浅い私は、いつも「これでいいのだろうか?」という不安に苛まれてきました。いつもサードレベルの受講メンバーや市民病院の部長さんらに相談しながら、周りの人たちに支えられてここまできましたが、その中でも「自分の決断は間違っていないのか?」という不安をぶつけられる存在がテキックスで あり、お願いをして良かったと思う点です。

石田)前川部長さんにはいつもパワーを感じ、こちらも元気をいただけるので感謝するばかりです。では最後に、そのパワーでこれから目指すことを教えていただけますか。

前川)高齢社会がますます進み、在宅医療が推進されていますが、全ての人が最期まで自宅で暮らす社会の実現は困難だと思います。それでも、ご本人やご家族が 納得できる最期が迎えられるように、在宅療養と病院の橋渡しができる判断力を持った看護師を増やすことが当院の課題だと考えています。ギリギリまで在宅療 養を支え、適切な時期に当院が受け入れて、安らかな最期のときを迎えていただくことが当院の存在意義だと捉え、それを担える看護師を育成していこうと考えています。

石田)当社も、その実現を陰で支える存在になれるよう尽力したいと思います。お話しいただきありがとうございました。

「アドバイスが私たちの勇気に変わりました」
箕面市立病院(大阪府)


看護局長 山倉弘子さん

箕面市立病院の主な役割 は、救急医療に軸足をおいた急性期医療や高度な知識・技術・施設を駆使した専門医療。「担うべき医療を、チーム一体となって、より安全に」という理念を掲げ、職員一丸となって地域の人々の健康を守ります。

看護局ではチームワークが発揮できる力の育成や看護チームの中で屋根瓦式の教育体制を強化し、チーム医療の中で自律して役割を担える人材開発を目指しておられます。 箕面市立病院看護局ホームページ

選んだ理由は看護師の気持ちを理解されているという安心感

石田)山倉局長さんとはじめてお目にかかったのはずいぶん前になりますね。
山倉)はじめて石田さんのお話を聴いたのは、テキックスという会社ができる前でした。私は局長になったばかりで不安がいっぱいの時期、看護師不足が社会問題になり、知り合いの部長さんを誘って石田さんの講演を聴きに行き、とても参考になりました。

石田)それでお声掛けをいただいたのですね。当社を設立したのは2008年なので、その前からご支持いただいているとは感激です。

山倉)お話を聴いて、当院の看護師採用はこのままではいけないと思ったのです。何とかしたいと思ってご連絡し、当院に来ていただき、具体的にアドバイスをしてもらったら「絶対お世話になりたい!」と思って…(笑)。
まずはホームページから手を付けようと考え、事務局に交渉して予算をいただきました。

石田)ありがたいお話しです…。そのように思っていただいた動機はどのようなことだったのでしょうか?

山倉)まずは、看護師の気持ちを充分理解してくださっているという安心感がありました。だからご提案の一つ一つが「そうそう!そうなのよ!」と思うことばかりで、嬉しくなって来たのです。また、アドバイスは私たちの勇気に変わりました。

石田)勇気に変わったというのはどんなことがありましたか?

採用基準は、その病院の看護の基準を示すもの

山倉)当時、看護師の採用難から多くの病院は採用試験に筆記をなくして応募しやすい状況にしていました。当院は市の規定で筆記試験を実施しており、採用試験をもっと簡単にした方が良いのではと悩みました。でも、採用基準を下げて看護の質を落とすようなことはしてほしくない。その時「採用したら責任を持って育てたいから、採用試験をするという姿勢を伝えよう」と提案してくださいました。不安を抱えながらも筆記試験は続行したのですが、苦しい時期を乗り越えたおかげで、今は質を下げることなく、コンスタントに採用できるようになりました。
石田)採用の基準を下げるというのは、その病院の看護のレベルを下げるという事。その場しのぎの判断をしたら足元をすくわれますよね。先を見据えて勇気を持ってご提案したことが今に至っており、当社としても嬉しい限りです。

山倉)看護の本質をよく理解し、プライドを崩さないテキックスの姿勢が私たちに力を与えてくれるし、アドバイスがストンと落ちるのだと思います。そんな姿勢を伝えてほしいという希望も込めて、毎年新人研修もお願いしているというわけです。

石田)ところで、新採用者が貴院を選ぶに至ったきっかけはどのようなものが多いですか?

山倉)断然トップは、看護局のホームページを見て惹きつけられたということです。
当看護局のホームページの感想を応募者すべてに尋ねるのですが、口をそろえていうのは「当院の看護の中身がわかる」というものです。
そして、そんな風に、看護の中身がわかって選んでくれたという事が、私たちにとっては誇りとよろこびに繋がっています。

ホームページを使って看護局の姿勢を浸透させましょう

石田)着院の看護を理解し、その看護に惹かれて就職を希望するということが、ミスマッチを防いでいる大きな要因ですね。応募者の人たちは、どのあたりで看護の中身を感じているのでしょう?

山倉)看護師のストーリーの部分が大きいようです。看護師が楽しく看護している様子や考えが、良く伝わるのだと思います。また、実習生へ関わりが病院選択の大きな要因にもなっています。スタッフは、本当に学生さんに対して丁寧に指導してくれていると思います。「この人のような看護がしたいと思った」というように、モデルとなる看護師を見つけるきっかけにもなっているようです。
そんな話を聴くとすぐに本人に伝えますが、その看護師にとって、それは感激ですよね…。とても喜んでくれます。するとモチベーションも上がりいい看護に繋がります。

石田)ホームページをきっかけに、いい循環が生まれているようですね。
これからもホームページを使って、看護局の姿勢を院内・院外に浸透させるご支援を続けていきたいと思いますが、今後の看護局のテーマはどんなことでしょう?

山倉)強い組織をつくるため、中間層の底上げに力を入れる必要があると考えています。5~8年目くらいの看護師に刺激を与えて、もっと自律できるように育てていきたいと。先輩たちが多く、守られた中でいるとつい甘えが出るのでしょうね。ですから、自分はどう考えるのかを問い続け、表現できるように、今年の看護局の目標に「自律した看護師」という言葉を入れました。

石田)大切なことですね。ホームページを使ってその考えを浸透させましょう!
これから具体的にどのように動かれる予定ですか?

山倉)まずは師長さんの力が大きいと感じています。師長さん自身が意識改革の必要性を実感すること。そして、自律した次期リーダーを育てることが大切だと思います。
また、いろいろ相談にのっていただきたいですね。

石田)自律して創造力を発揮し「地域の人たちにどんな貢献をしたいか?」と考えながら切磋琢磨できる組織にできるよう、私たちも一緒に尽力したいと思います。
このたびはお話をいただき、ありがとうございました。

「当院WEBは看護が伝わるといわれます」
新京都南病院(京都府)


看護部長 南京子さん

地域の医療を支える独自のネットワークを形成し、救急外来・ICUを備えて急性期看護を担う新京都南病院と、回復期や慢性期疾患の患者さんを受け入れる京都南病院。両病院が連携し、急性期からターミナルまで幅広い分野で地域住民に医療・看護を提供しておられます。

2つの病院に同時にご支援させていただいておりますが、今回は、急性期を担う新京都南病院の南部長にお話を伺いました。 京都南病院グループ看護部ホームページ

次世代を担う人材を開発するのが課題

南)看護師がもっとやりがいを持って働くためにどうしたらいいのかと日々考えていた時に目にしたのが石田さんの「気分のイイ職場をつくるマネジメント」の院内研修の案内でした。「これだ!」と思い、師長・主任研修をお願いしようと思ったのがテキックスを知ったきっかけでした。

石田)研修のときにはグループワークもさせていただき、みなさん活発に意見交換されていたのが印象的でした。

南)グループワークの発表を聴いていると、みんなハツラツとしており、パワーを感じました。ただ、1度の研修ではモチベーションの維持が難しいので、継続的な刺激が必要だと思っています。現任の師長への刺激も大切なのですが、今は主任や主任補佐への刺激を強化して、次世代を担う人材を育てなければいけないと考えているところです。

石田)先を見ながら今を考えることが大切ですからね。
刺激といえば、看護部ホームページも刺激のひとつだと思うのですが、弊社にホームページ制作のご依頼をいただいたのはどのようなことを狙ってのことだったでしょうか?

ホームページは、その存在理由を明確にすることが大切

南)看護部ホームページは看護師採用の目的が大きいのですが、当時はパソコンが得意な職員が主となって、自分たちの手でホームページをつくっている状態でした。でも、テキックスのセミナーを受けて、それではいけないと思ったのです。やはり、そこにはお金をかけるべきだと。

石田)ホームページ制作はパソコンに長けた人が担っているという病院は多く、電子カルテなどを管理しているSEさんに看護部ページの管理を任せている病院もあり驚きます。SEさんはシステムを制作して管理する人なのに気の毒ですよね。そもそも自院の看護部ページは何を目的として存在しており、その目的のためにはどんな情報を、どのような言葉を使って出すと効果的かを考えて日々更新するというのがホームページ管理するという事なので、SEさんにそれをお願いするのは酷だと思います。

南)当院もそんな感じでした。当時は看護部のホームページ管理を事務職員が担っていましたが、出すべき情報がわからず、更新もできずに効果的に活用できているとはいえない状況であり、看護師採用のノウハウを持っているテキックスにお願いしようと思ったのです。

石田)ありがとうございます。
看護部ページを制作させていただいて、変わったのはどんなことでしょう。

南)採用には効果を発揮しています。当院の看護部ページからは病院の雰囲気や看護が伝わるという声をよく聞きます。見学に来られる人も、ホームページで情報を得てから来られるので、質問内容も具体的になりました。

石田)看護師さんのナラティブサイト(ストーリーページ)はいかがですか?

南)外からくる人は、このページをよく読んでくださっており、看護師の言葉から看護部の雰囲気をつかんで、当院を選んでくれているように思います。でも院内の看護師は、あまり読んでいないようで・・・。そこが今の課題です。

石田)このページを院内で共有されている病院からは、職場活性化に大きな力を発揮しているという声をいただいています。せっかく貴院は毎月新看護師さんのナラティブを更新しているので、毎月プリントアウトして病棟に掲示し、まずは他の看護師さんの目につくようにされてはいかがでしょう?

独自性を創るためには発信力が重要

南)今、各部署に、1つでいいから何か極めて「ここに来たらこんなことが学べる」という強みをつくるようにという課題を投げかけています。そんなこともホームページから発信したらいいですよね。

石田)そうですよ。独自性を創るというのは簡単なことではありませんが、独自性を創ろうとしている行動自体が貴院の特徴であり、それをホームページを使って院内外に発信していくことで特徴が明確になっていきます。発信力は独自性を創るための強い力になりますよ。

南)なかなか前に進まないのですが・・・

石田)小さな変化を発信し続けることが、先におっしゃっていた「刺激」につながるのではないでしょうか。弊社からもご提案していきますので、内部に刺激を与えて職場を活性化させていきましょう。

南)そうですね。よろしくお願いします!

石田)こちらこそ、よろしくお願いいたします!

「モヤモヤした気持ちが晴れました」
三重県立総合医療センター(三重県)


看護部長 川島いづみさん

三重県立総合医療センターは、地方独立行政法人として、救急医療やがん診療をはじめ、様々な高度先進医療を担う病院です。

看護部門では、笑顔あふれる病院づくりをモットーに、命を救うのはもちろんのこと、急性期における患者さまやご家族の“心も救える人材の育成”をめざしておられます。 看護部紹介パンフレット

ウリが明確になりモヤモヤしていた気持ちが晴れました

石田)はじめに、私どもが関わらせていただいたことで、川島部長さんご自身に何か変化はありましたでしょうか?

川島)看護師たちは日々多忙な中で一生懸命頑張ってくれています。私もそんな病院・看護部を自負する気持ちはいっぱいなのに、近隣の病院とくらべてココが異なる!ココが当院の特徴だ!と明快に言えないもどかしさがありました。しかし今は「私たちの病院はこんな看護をめざしている!」「当院のウリはここ!」と自信を持って言えるようになり、ずっとモヤモヤしていた気持ちがスーッと晴れたような気がしています。

石田)最初にお話を伺った時は、たくさんの取り組みをされていてすごいなぁ―と思いました。きっと、採用活動でも「あれもこれも伝えたい」という気持ちで学生たちに病院をアピールされているんだろうと予測したのですが・・・。

川島)そのとおりです(笑)。学生にはあれこれ説明をして、私の方は疲労困憊!話し終わって「他の病院でも同じような話を聴いたかな?」と尋ねると「はい、同じような内容でした」と言われガックリ(笑)。
当院のウリを明確に伝えたいけれど、どうしたらいいのかわからずに、このまま悩んでいても時間ばかりが過ぎるので、テキックスに連絡しようと思いました。

ウリを創るプロセスで組織を活性化させるというのが当社の仕事

石田)自分たちの良さは、自分たちでは気がつきにくいものですよね。また、“ウリ”というのは、現状の良さとビジョン、つまり今と未来を掛け合わせて創り出すものであり、それなりのテクニックが必要となります。そこに介入させていただき、ウリを創るプロセスで組織を活性化させるというのが当社の仕事。病気と同様、早期発見が早期回復につながると考えています。

川島)確かにそれは実感しています。パンフレットを制作するというプロセスだけでも組織が元気になりました。
当院は「笑顔あふれる病院にしたい」というのが共通のビジョンであり、これまでも、このビジョンを実現するために何が必要かを師長全員で話し合ってきました。出た答えは、ひとりの“気づき”をメンバーに伝えて“対話”し、みんなで一緒にもっといい方法を考えながら“協働”するような援助で患者さまやご家族を“笑顔”にし、それを見た看護師も自然に笑顔があふれてくるような組織づくりをめざそうというものでした。
だから「対話・笑顔・協働・気づき」という4つのキーワードを大切にしてきたのですが、パンフレットを創るときには、この4つのキーワードに沿って看護師たちの営みを言葉にしてくださるプロセスから、キーワードの意味が自分たちの中にストンと落ちたように思います。

石田)言葉の持つ力は大きいですから。ただの言葉も、その言葉の意味付けをメンバーが共有することで、とんでもなく大きな力に変化しますよね。

看護部理念もみんなで見直そうと考えています

川島)本当に。言葉って大切だなと改めて思いました。
ある師長が、「対話・笑顔・協働・気づき」という言葉は当院で働く看護師全員の心に残り、退職してもずっと心に留まる言葉にしたいと言ってくれました。それを聴いた私は嬉しくて、この言葉の意味を浸透させていくことが、当院ならではの看護を創るという事だと思うようになりました。そしてそれを学生に伝える事こそが、採用活動だと気がつきました。

石田)それを実感してくださって嬉しいです。

川島)先日も看護大学のプレゼンに行ったのですが「これとこれだけを大きく伝えよう。他のことはここで言わなくてもいい」と整理ができて、聴いてくださる方からも「わかりやすかった」と言っていただくことができました。目指す看護が明確になると“捨てる勇気”が出て、プレゼンに自信が持てるようになったのが大きいのだと思います

石田)捨てることで、大切なメッセージが伝わりやすくなったのでしょう。ところでこれから目指されるのはどんなことでしょう?

川島)これを機に、看護部の理念を見直そうと考えています。これまで理念は普遍的でなければいけないと思って触らなかったのですが、改めて、自分たちの言葉で納得できる理念を創る計画です。そして理念に沿った看護部の方針を、もっと院内に伝えていこうと考えています。

石田)川島部長も一段と元気になりましたね!今回はお話しいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

「嵐のような4年間でした」
元)矢木脳神経外科病院(大阪府)


副看護部長 上道真美さん

上道さんは、矢木脳神経外科病院で副看護部長を務められ、今は大学院の修士課程で看護管理の実践を理論的に振り返り、看護管理の質向上への貢献をさめざされています。

看護部長不在という荒れた看護部組織に就任し、組織の立て直しをして、質の向上と知名度アップに貢献されましたが、今回はそんな軌跡を一緒に振り返りたいと思います。 矢木脳神経外科病院看護部ホームページ

組織に受け入れられなければ何も始まらないと思いました。

石田)上道さんには4年間お世話になりました。その後、管理のバトンを渡されましたが、今日は、これまでを一緒に振り返っていただけたら嬉しいです。

上道)私にとっては嵐のような4年間でした(笑)。やっとこれから…という時期ではありましたが、何とか土壌ができたので、新しい視点で管理をしていただくことが大切だと思ってバトンを渡そうと決めました。今後の私の役割は、矢木脳神経外科病院での経験を言語化することで、多くの看護管理者に貢献することだと考えています。

石田)私どもがお世話になったころの看護部組織の内情はどのような状態だったのでしょうか。

上道)2つの小規模病院が合併して92床の病院が設立された後、看護部長は定着せずに組織は大混乱をきたしていました。縁あって私はお世話になったのですが「これは大変だ!」と思う事ばかり。何から手をつけたらいいのかという状態で、とにかくマイナスからのスタートでした。私は副部長として就任し、共に就任した部長の方針を実現すべく動こうと思っていた矢先、テキックスのお話をいただいた時は、ワラをもすがる思いでした(笑)。

石田)そんな中で、当社が最も貢献できたのはどのようなところだったでしょうか。

上道)先にも伝えましたが、組織は混乱しており、部長と副部長の私に対し、看護師たちは「またよそ者がやってきた」という冷ややかな反応でした。師長会や主任会は有効に機能しておらず、テコ入れが必要でしたが、まずは私たちが組織に受け入れられなければ始まらないと考えました。そんなとき、私たちの味方になりながら、第3者としてうまく師長や主任に介入して私たちの考えを伝えていただけるテキックスの存在は貴重でした。

石田)当時、部長と副部長が組織に入っていこうと頑張っておられる姿には、私たちも感銘を受けていました。何とかうまくいくようにと、よくお話ししましたね。

役割を委譲したことで本来の管理に集中できました。

上道)それと、教育の立て直しが課題でしたが、そこもうまく介入していただけたと思います。通常「教育とはこうだ」と枠に当てはめて考えがちですが、この病院ならではの教育を、教育委員会のメンバーと一緒に時間をかけて話し合っていただけたのが良かったです。私たちだけで考えていたら、あるべき姿に当てはめてしまったと思いますが、役割をお任せしたことで、本当に必要な教育を見つけ出し、看護師たちも腑に落ちたんだと思います。おかげで看護の質は高まっていきました。

石田)形を創ることが目的でないと分かってはいても、何もかもしなければいけないという緊迫した中では、形に当てはめてしまうのは仕方のないことです。そこをご支援できたのは嬉しいことですし、お2人が役割を委譲してくださったおかげでお互いがうまく回りましたね。

上道)流されそうになるとき、いつもテキックスの存在が私たちを原点に引き戻してくれたと振り返ります。お願いすることは全面的にお任せしたことで、私たちは、業務改善や現場の管理などに集中できました。
また、お任せした看護部のホームページも大きな力を発揮したと思っています。

石田)いつも上道さんが現場に足を運んでおられる姿は印象的でしたが、現場の人たちのホームページへの感想はどのようなものだったのでしょうか?

上道)外部の方によくいただいた意見は、このホームページはイキイキした看護師の姿が伝わるという事でした。いろんな看護師にインタビューをして文章を書いてホームページに掲載してくださいましたが、それを読んだ同僚が本人に声をかける。すると本人は、恥ずかしがりながらもまんざらではない様子で、仕事を頑張るようになっていきました。
でも、実は、はじめはこの病院で勤めていることを知られたくないといって、ホームページで顔を出したくないという者も多くいたのです。けれども年々、ホームページに出ることがステータスになっていきました。

石田)たくさんの雑誌に取り上げられて名前が売れていきましたからね!上道さんもメディカ出版からテキストを出版され、知名度アップに貢献されましたね。

上道)あれはたまたまなんですよ。これもホームページのおかげなのですが、たまたま出版社の方が、看護部のホームページを見てこの病院ならお願いできそうだと思ってくださったようで、ご連絡をいただきました。雑誌掲載も同じですが、看護部のホームページがしっかりしていると信頼感につながるようです。

ホームページに心があるから大きな力になりました。

石田)そうだったのですね。出版以外にも、この4年間に雑誌掲載が10回ほどあり驚きました。それが看護師さんの誇りに繋がっていったのでしょう。また、採用に対するホームページの効力はいかがだったでしょうか。

上道)応募者は全員ホームページをチェックしています。ホームページを見たといって、直接応募してくる人も年々増えていき、ホームページって本当に大きな力を持っている事を実感しました。随時更新しながら、マンネリにならずタイミングよく新しいコーナーの発案をしていただくことが強い力になったと思いますし、それは自分たちでは出来ないことだと思いました。だってホームページを考えるよりも看護を考える事に力を発揮してもらわないと困りますからね。

石田)そりゃそうです。私たちは、管理者には看護管理に、看護師さんには看護に集中していただけるようなご支援を心がけています。また、ホームページが力を発揮した最大の要因は、インフォメーションではなく看護師さんの思いを表現することにこだわっているからだと考えています。

上道)そうだと思います。他の病院もホームページを頑張って更新されているのですが、他院との違いは「心がある」という事だと思っていました。どんな思いで看護をし、どんな思いで管理をしているかが表現されているので、看護の質の向上や採用に大きな力を発揮したのだと思います。

石田)まだまだお話は尽きませんが、最後にこれまでを振り返ってひとことお願いします。

上道)一言でいうと「必死だった」という事でしょうか(笑)。
部長とテキックスと、三位一体になって組織を立て直した4年間。時には腹を立てながら、時には手を取り合って喜んで、泣いたり笑ったりの日々でした。心残りがないかと言われたらウソになりますが、できた土壌には新たな視点を注ぐことが大切だと思いました。
私は組織を離れましたが、これからますます発展するよう応援し続けたいと思っています。

石田)上道さんご自身も、また一歩飛躍されることだと思います。頑張ってくださいね。
本日はありがとうございました。

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