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「横浜で訪問看護ステーションと言えば?」と聞かれて、みんなに「幸さん!」と言われるような職場にしていきたい!

福倉綾音さん(訪問看護ステーション幸(さち) 横浜南3号店 看護管理者)

求められている看護が提供できた実感があるから毎日が楽しい!

叔母が看護師だったこともあって、その姿を見て中学生のころから授業の仕事体験なども通じて「看護師ってかっこいいなぁ」というあこがれをもっていました。

新卒で総合病院に就職して急性期病棟で2年、回復期病棟で3年働きました。するとだんだん、病院でリハビリテーションを受けた患者さんが自宅ではその後どんな生活をされているのか、そのサポートをしていきたいと思っていたところに同期看護師から紹介されて訪問看護ステーション幸に転職することができました。

入職してから3週間くらいで一人での訪問を任されるようになり、2か月目くらいからは担当の利用者さんも増えていきました。

病院ではやはり治療が優先されますから、毎日の業務をこなすのが精いっぱいでした。同じ疾患でも一人ひとりの生活背景や価値観が違いますから看護も変わってきますが、それに配慮したり、対応する時間がありませんでした。

訪問看護ではじっくりとコミュニケーションをとりながら「その人にあった看護」を発見できたときは看護の楽しさを感じます。求められる看護を提供することができます。利用者さんに喜んでもらえると「もっといい看護を考えたい」と思います。看護だけじゃなくてそれを考えている時間も楽しいですね。

こんなに楽しいから「もっと早く転職したら良かった」と思うこともありますが、やはり患者さんに合った看護ができるのはそれまでの病院勤務経験、とくに急性期病棟での経験があったからこそ緊急対応や疾患の早期発見ができたので経験しておいて良かったと思います。

 

訪問看護は個人プレーのようでじつはチームプレー。団結がいい看護を生む

入職してスタッフとして半年。それから主任、そして1年後の今年2026年2月に管理者に任命されて今3か月ほどになります。病院勤務時代もリーダー業務や新人教育などは任されていましたが、管理業務はまだやっていませんでした。

現在、3号店には看護師のほかにリハビリテーション、事務スタッフも含めて10名いますが、そのマネジメントを任されることになりました。

上司にあたるそれまでの管理者がすごく仕事のできる人だったので、話があったときは「まだ私なんて!」と思いました。管理者にはチームを束ねること、地域のケアマネさんやお医者さんなど他職種との連携も求められます。そういった横のつながりもありませんでした。

でも、任せていただけること自体が貴重な経験ですから「このチャンスを逃したくない」と引き受けさせてもらいました。

「看護を楽しんでやっている」「いつも利用者第一で仕事に取り組んでいる」といった点が認められたのではないかと思います。グループに今5つある訪問看護ステーションのなかで最年少の管理者です。

管理者になって感じるやりがいの一つは徐々に新規利用者の依頼が増えることです。私たちが日ごろお世話になっているケアマネさんやお医者さんが、私たちが行っている看護のスタイルを見て「幸さんなら任せられる」と思っていただいたからだと思います。「選ばれている」という実感はやりがいに通じます。

いろんなステーションの看護を見ているケアマネさんが、私たちの看護を見て「少し対応がむずかしい利用者さんですがぜひ幸さんにお願いしたいのです」という依頼もあります。緊急対応や往診の医師との連携などにスピード感や対応力が評価されているとしたらうれしいことですね

利用者さんの家に訪問するのは看護師一人ですが、“一人だけど一人ではない”のです。チームのみんなが関わりサポートしあいながら行います。判断に迷ったときもすぐに相談して、一人では出せなかった解決方法をみんなの経験を活かして出していけるのです。それができて一致団結できたときは達成感が得られますね。

相談しやすい環境のためにも日ごろのコミュニケーションは大事です。スタッフは基本的に直行直帰なので全員が顔を会わせるのは週に一回のミーティングだけなのです。それでもこまめにスタッフ間で相談ができるようにしていますし、たいへんそうなときは「大丈夫?」と声を掛けています。

私自身もスタッフから電話があった場合は運転中でもすぐ車を止めて対応するようにしています。いつでも電話がつながるというのは、スタッフにとってはすごく心強いものなのです。アドバイスもその場で次のアクションにつながるように心掛けています。毎日Zoomを使って17:45からの終礼などでスタッフ間での情報共有などを行っています。

 

利用者さんはもちろん、かかわるすべての人が「幸せになれる」場所、それが「幸」

私自身も訪問看護未経験で入ってきたときに「私は一人じゃない」「いつでもだれにでも相談しやすい」と思えることで心強く思えたので、いま運営するにあたってもスタッフが同じように思えることを大切にしています。

まだ経験の短い私でも管理者ができているのは「幸」の雰囲気がとても良くて、だれかがピンチのときはみんなで助け合う、ミスがあっても責めるのではなく次にどうするかを考えて、励まし合えるという文化があるからだとも感じています。

この訪問看護ステーションはすごく雰囲気がいいのです。それは私が入る前から社長や先輩たちがそういう風土を育ててきたからです。採用をうまくしていることもあると思いますし、看護師だけでなくリハビリテーション、事務スタッフ、そして地域のケアマネさん、医師たちともうまく連携していることもそういう風土につながっています。

「横浜で訪問看護ステーションと言えば?」と聞かれたら、ケアマネさんや医師、利用者さんからも「それは訪問看護ステーション幸さん!」と私たちの顔が思い浮かぶような施設になりたい。「幸」という施設の名前には、かかわる人すべてが幸せになる場所という願いが込められています。そうなれるように日々がんばっています。