経営企画室

経営企画室は、主に訪問看護ステーションの経営にまつわる全体設計・戦略・経営基盤づくりの企画・実践を行っています。

経営企画室室長/横山瞳
いま、わが国では訪問看護ステーションへのニーズは高く、ステーション数が不足しているのが現状です。しかしその経営は容易ではなく、毎年多くのステーションが開設されるものの、多くのステーションが廃業しているという現実があります。
経営企画室では、訪問看護ステーションの経営にまつわる課題を抽出し、改善策を企画しながら、訪問看護ステーションの安定経営にむけたノウハウを創造し、在宅看護や在宅医療の充実に貢献したいと考えています。


深田悠花(看護師・保健師)
超高齢社会の日本では訪問看護の利用者数はここ10年で3倍に増加、「終の棲家(ついのすみか)」として自宅を選択する人も増えてきています。訪問看護師こそ、人々のその選択を支える重要な存在なのです。一人でも多くの人に看護を届けることはななーるの使命です。
目に見えない看護師の頼もしく熱い思いを、ICTやAIを取り入れながら目に見える形でステーション体制を構築し、スタッフがいきいきと働ける仕組みをつくります。

 

経営企画室と二本柱に据えるデベロップメントセンターでは、研究者と実践者が集い、看護の力を開発しています。

日本における「在宅看護」は、まだまだ歴史の浅い分野です。1992年に最初の「訪問看護ステーション」が誕生し、1994年には、看護師養成課程に「在宅看護論」が新設されました。近年、少子高齢化や多様な疾患、背景への対応ニーズから、訪問看護ステーション数は急速に増加しています。大学教育においても、2022年には「在宅看護論」から「地域・在宅看護論」へと名称変更し、単位数が増加しました。在宅看護への社会的ニーズは高まる一方で、他領域と比較すると在宅看護の研究はまだまだ少ない状況です。その一因として、訪問看護を担う実践者と研究者の距離が遠いことがあるように思います。デベロップメントセンターは、実践者と研究者が集い、手を取り合うことで、在宅看護の質を向上し、さらには在宅療養を望む人々のよりよい生活の実現を手助けする場になりたいと考えています。(ななーる訪問看護デベロップメントセンター センター長/石川武雅)